INTRODUCTION

『扉の向こう側』(英題“Communicating Doors”)は、イギリスを代表する喜劇作家アラン・エイクボーンにより1994年に執筆され、1995年にロンドンで初演。その後1998年にアメリカ・ニューヨークで上演、日本でも上演されています。

ホテルのスイートルームの“コネクティングドア”(隣室に繋がる二重扉)を使い、40年間をタイムワープし時代を行ったり来たりする、ドタバタ・サスペンス・コメディー。荒唐無稽でありながら、不思議な優しさと心地よさを感じる、肩の凝らない上質なコメディー作品です。

今回の公演では、板垣恭一が演出を担当。そして、壮一帆、紺野まひる、岸祐二、泉見洋平、吉原光夫、一路真輝、と華やかなキャストが顔を揃え、女優陣は、元宝塚歌劇団・雪組の歴代男役・娘役トップスターが一同に会した形となりました。

ミュージカル界で活躍する俳優達の集結となる本作品ではありますが、歌無しの完全なストレートプレイとなります。

一つのドアを通じて繰り広げられる、40年の時空移動。その時々の年齢を演じ分けるキャスト陣にも注目です。